秋はやっぱりはらこ飯って知らない方もいらっしゃるでしょうか?宮城県の亘理町の郷土料理なんです。学生時代に、亘理町の港を歩いていて、すれ違ったおばあちゃんが自転車の後ろに積んでいたお弁当らしきものを、それとは知らずに好奇心で、「ひとつ下さい」と購入したのです
20年ほど前のことが昨日のように思い出されます。(ばれても仕方がない年齢は)
ふたを開けた時にふわ~と広がる何とも言えない香りとサーモンピンクといくらのキラキラオレンジの色合いに感動
鮭とイクラの炊き立てご飯の宝石箱が出てきたのです。以来、秋鮭が出回る頃になると、及ばずながらその味を再現しようとする私です。家族は幸い本物の味を知らないので
美味しい
と食べてくれます
アーユルヴェーダ的には夕食に魚卵はNGのはず…だけど、シーズンに一回だからいいかな

籠の中にきゅっと詰まった秋を、スタジオを訪れる皆さんにご覧に入れたくて、スケジュールと一緒に飾っていますつやつやの栗の実が恐る恐る顔を出し始めた途中です。可愛らしいですね。イガに守られ地上に落ち、大地にまた新たに命の根を張ろうとする栗の生命力に励まされます。でも、枯れ葉の中じゃなくて、びっくりしてるかも
ほおづきは茶色に引きたてられて、ますます鮮やかなあたたかいオレンジ色を放っています今日の夕日色がちょうどこんな美しい色でした
6時に始まる八郎潟での指導に向けて車を走らせる途中、運転に集中するのが難しくなるほどの美しさでした。少し前まではちょうど6時が日没で、指導先の皆さんと観賞していましたが、今は5時半で落ち始めます。
荘厳な輝きに圧倒され、切なく見入ってしまうのは、それに比べて私たちがあまりにちっぽけだからでしょうか。
インドの伝統医学のアーユルヴェーダでは、心と身体を健やかに整える方法として、夕陽を見つめることを勧めています。眼という普段否応なしに酷使され続ける大切なフィルターを通して、美しい自然の営みをありのままに受け止めることで、心身の感覚を正しく取り戻しなさい、という教えなのだと思います。
心を鎮めて静かな波に戻る様な心地良さは、現代人に必要な浄化作用ではないでしょうか。